馬路大納言とは

京都馬路大納言は・・・

馬路の小豆は、延暦十三年、桓武天皇が京都に都を遷されたころより、丹波出雲の国、馬路の豪族が、上京の折々、宮中へ献上されてきたと伝えられています。

色、光沢、風味ともに優れ、大きく俵形をしており、縦に十二段積めると言われてきました。また、煮ても腹割れしないので、和菓子の粒餡に用いられています。

以来千百余年の星霜を経て尚、宮中に献上され丹波大納言として、深く賞味親しまれております。

小豆つくりは、栄養分である土つくりが大切です。私の場合、麦刈りの終わった田畑に、土が見えないくらいに堆肥を十分やり、何度も鋤き返します。豊かな土をつくったら、手先に思いを込めて種をまきます。収穫は十月下旬、大きく育ったさやを手で確認しながら、一房、また一房と採って行きます。さやが乾くと中の小豆は、弾き出され、陽光をたっぷり浴びて色艶を増すのです。敷物上に並べられた一粒一粒の小豆を見ていると「手塩をかけた分だけ、いい表情となって返ってくるなあ」と実感します。

都の文化とともにあった長い伝統と、最高級の小豆を育んでくれる風土を大切にし、これからも大きくて美味しい小豆を生産し続けたいと思います。

 

馬路大納言の特徴

丹波大納言 馬路大納言
丹波大納言 馬路大納言
群を抜いた粒の大きさは最高級品
一般の小豆にくらべて、丹波大納言は大きいと言われますが、馬路大納言はさらにその丹波大納言より一回り大きいのが特徴です。
小豆の形「たわら型」
たわら型の大きな小豆は、うまく積み上げると7段つめるという歴史上の書物に残されています。実際には相当難しく5段が精一杯かとおもわれますが、俵型を称して昔の人は献上されたのでしょう。
他にない味と香り
独特の風味と香りが馬路大納言の特徴です。
光沢と色
色つやの美しさは馬路大納言が「畑の宝石」と言われる所以です。
限定された生産地域
亀岡盆地の深い霧と石灰室の土壌が合わさってできた馬路大納言に適した土地でしか生産ができず、隣接の河原林、千歳などの各町で種を蒔いても普通の丹波大納言小豆になると言われています。